「モーフィアス」2019年度版ビルディング・オブ・ザ・イヤー・アワードでホスピタリティー建築部門を受賞

編集部

 アジア地域においてエンターテインメントリゾート施設の開発・運営等を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド(以下、メルコリゾーツ)は3月15日、運営する統合型リゾート(IR)「シティ・オブ・ドリームス マカオ」の「モーフィアス」が「2019 Building of the Year Awards(2019年度版 ビルディング・オブ・ザ・イヤー・アワード)」において、ホスピタリティー建築部門を受賞したと発表した。

 モーフィアスは、世界初の自由造形による外骨格構造の高層建築で、総工費約11億米ドル(約1200億円)のプロジェクトとして、故ザハ・ハディド氏によって設計されたラグジュアリーホテル。シティ・オブ・ドリームス マカオの第3期拡張開発に伴う最新プロジェクトで、プレミアムな旅行、レジャー、エンターテインメントにおけるメルコリゾーツのパイオニア的地位や、イノベーターとしての姿勢を実証する象徴的な存在という。今回の功績は、開業からわずか2ヵ月でTIME誌による「World’s Greatest Places 2018(世界で最も素晴らしい場所2018年度版)」の1つに選出された昨年に続く快挙となる。

 「2019 Building of the Year Awards」は建築専門Webサイト「ArchDaily」の読者投票によるもので、モーフィアスは4000を超える世界の建築プロジェクトの中から15部門のうちの1つとして選ばれた。第10回記念の今年は、ArchDailyで8万を超える投票を集め、建築物の持つ美しさ、インテリジェンス、クリエーティビティ、社会への貢献といった秀逸さが評価されているという。

 メルコリゾーツ&エンターテインメントの会長兼最高経営責任者(CEO)であるローレンス・ホー氏は、「プロジェクトのスタート時点から、メルコリゾーツとザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)には、既存の枠を取り払うという共通のビジョンと決意がありました。モーフィアスは、世界のラグジュアリーホスピタリティー業界をさらに向上させ、ゲーミングを超える最高の体験によって、洗練された旅行者の皆さまにイマジネーションの旅をお届けするホテルです。当社は、このような世界的な受賞を大変光栄に思っており、この賞の主催者ならびに投票して下さった皆さまに感謝の意を表します。また言うまでもなく、この功績を実現して下さったZHAにも感謝いたします。メルコリゾーツは、マカオ内外においてアイコニックな世界初を生み出し続けることを目指していく所存です」と述べている。

 また、ZHAのアソシエイトディレクターであるヴィヴィアナ・マセッテラ氏は、「マカオの建物は、これまで世界中の建築様式を参考に建設されてきましたが、モーフィアスは、街を表現する新しい建築として、独特の環境や現場の状況に合わせ進化させました。建物全体のパラメトリック・モデルは、このホテルの美しさ、構造、ファブリケーションの要件をすべて統合させたものですが、今後我々の構築環境をどう計画し、築くのかを根底から変えていくものになるでしょう」と述べている。