【海外版・9/23~9/29 IR記事まとめ】ラスベガスはイベント大幅緩和、MGMがMICE再開プラン発表 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は9月23日(水)~9月29日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=105円、1マカオパタカ=13円換算です。

2020年9月29日(火)
 
【ラスベガス】ネバダ州シソラック知事、屋内・屋外集会のCOVID-19ルールを緩和

Sisolak loosens COVID-19 rules on indoor, outdoor gatherings
https://www.reviewjournal.com/news/politics-and-government/nevada/sisolak-loosens-covid-19-rules-on-indoor-outdoor-gatherings-2132687/
 
ネバダ州は、10月1日から屋内外のイベントにおける大規模な集会に関する人数制限を50人から解除、スポーツやその他ライブ・エンターテインメント・イベントの観客数を緩和する。

緩和規模については、最大収容人数が2,500人未満の会場は、250人制限または50%の収容人数のいずれか低い方を遵守。2,500人を超える収容人数制限のある施設では、グループを間隔をあけて配置するための要件に従い、保健当局と州の監督当局の両方から承認を受けることを条件に、総収容人数の10%を収容することが許可される。例えば、65,000人収容のアレジアント・スタジアムを例にとると、地元と州当局の承認を得た場合は最大6,500人の観客を収容することができる。
 
シソラック知事は、公衆衛生指標が減少傾向にある事を指摘し、特にCovid-19による入院の減少と、州の検査陽性率の直近7日間の平均値が7.8%であることを理由に挙げた。

 
【ラスベガス】MGMリゾーツ、パンデミック下でコンベンションを復活させる計画を共有

MGM Resorts shares plan to bring back conventions amid pandemic
https://www.reviewjournal.com/business/conventions/mgm-resorts-shares-plan-to-bring-back-conventions-amid-pandemic-2132621/
 
MGMリゾーツ・インターナショナルは、会議とコンベンションを復活させる計画として「Convene With Confidence 計画」を発表した。この計画は現場でのCovid-19検査ツールを普及し、安全にアメリカ各地での同社施設でイベントを再導入することを目的とする。MGMリゾーツのCEO兼社長ビル・ホーンバックル氏は「『Convene With Confidence』は、私たちが学んだすべてのこと、最先端の技術、専門家との数ヶ月間の協議の集大成だ」とコメントした。MGMリゾーツのこの計画が成功した場合、ラスベガスのホテルや産業の回復について、主要なステップになる可能性がある。
 
同社は、バーチャル、ハイブリッド、および対面式のイベントを提供するモデルを提案している。対面を含むイベントの際には、会場に入る前に検査のタッチレス・キオスクを使用する。ゲストは生体認証会社CLEARのモバイルアプリケーションにアカウント登録し、会場に入る前にアプリを通じて自撮りで本人確認を行い、検査を行う。会場では20分以内にCLEARアプリ上で「Covid-19検査」結果の通知が送られる。
 
さらに、MGMによると、すべてのイベントや会議では、イベント、食事、休憩時間はソーシャルディスタンシングを考慮して事前に計画され、必要に応じて更新されるという。

MGMリゾーツはMICEを再開する計画を発表した
■MGM RESORTS INTERNATIONAL ANNOUNCES COMPREHENSIVE HEALTH AND SAFETY PLAN FOR MEETINGS AND CONVENTIONS
https://newsroom.mgmresorts.com/mgm-resorts-international-announces-comprehensive-health-and-safety-plan-for-meetings-and-conventions.htm
 
 
【マカオ】マカオ政府、香港からのインバウンド旅行について検疫緩和せず

Macau govt not easing test rules for inbound travel from HK
http://www.ggrasia.com/macau-govt-not-easing-test-rules-for-inbound-travel-from-hk/
 
マカオの公衆衛生施設の臨床医アルビス・ロー・イーク・ロング氏は、最近の香港におけるCovid-19データの改善に言及したものの、マカオは現在、近隣、香港からの入国について検査の緩和を計画していないと述べた。現在、香港を経由してマカオへ入国するには、到着前24時間以内に発行されたCovid-19陰性証明書を持っていなければならない。また、その場合でも、旅行者は到着時に14日間の検疫を受ける。 

ロー氏は、10月1日のマカオ建国記念日後に、マカオ政府は香港経由の旅行者が直面する措置を緩和できるかどうかを検討すると付け加えた。
 
 
2020年9月28日(月)

【アメリカ】プラネット・ハリウッド 10月8日に再開

Planet Hollywood to reopen on Las Vegas Strip on Oct. 8
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/09/28/54846-planet-hollywood-to-reopen-on-las-vegas-strip-on-oct-8

シーザーズ・エンターテインメントのプラネット・ハリウッド・リゾート&カジノは、10月8日に営業を再開する。ホテルについては木曜から日曜まで営業、ゲーミングフロアは週7日営業となる。更に、プラネット・ハリウッド・リゾート&カジノは、再開時に、新たにブランド化されたウィリアム・ヒル・レース&スポーツブックをオープンする予定。

 
【アメリカ】シーザーズ、普通株式の公募を開始

Caesars commences underwritten public offering of common stock
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/09/28/54855-caesars-commences-underwritten-public-offering-of-common-stock
 
シーザーズ・エンターテインメントは自社の 3000万株の公募増資を開始したと発表した。引受人に対しては、最大450万株の普通株を追加購入できる30日間のオプションを付与する予定。同社は今回の募集で得た純利益で、ウィリアム・ヒル社の発行済みおよび発行予定の株式資本の全額を取得することを含め、一般的な企業活動のために使用する予定としている。この取引にはドイツ銀行証券とJ.P.モルガンが、本募集の共同主幹事を務める。
 

【マカオ】マカオ 中国ゴールデンウィークの観光特需にある程度の期待

Mild hope of Macau Golden Week tourism perk: trade rep
http://www.ggrasia.com/mild-hope-of-macau-golden-week-tourism-perk-trade-rep/

マカオ消費者委員会は、中国ゴールデンウィーク(10/1~8、国慶節・中秋節の連休)の休日の間、隣の中国広東省からのツーリストはマカオの訪問者の主要な構成要素であると期待するが「例年の30%も誘致出来れば満足」であるとの期待値感を示した。
 
マカオ政府観光局(MGTO)の統計によると、マカオは2019年の秋の同期間に98万4,996人の訪問者を迎えており、中国からの訪問が81%を占めた。

 
【マカオ】サンシティは顧客からの現金引出しを停止していないと主張

Macau: Suncity claims it hasn't suspended withdrawals from clients
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/09/28/54854-macau-suncity-claims-it-hasnt-suspended-withdrawals-from-clients
 
直近数週間の間に、ウェブサイトや匿名で、サンシティ・グループに投資した資金を引き出す事を阻止されていると報告する原告が相次いだ件では、20人の原告を集めて「SunCity Customer Rights Alliance」と名乗るウェブサイトで、マカオに加えて、フィリピン、カンボジア、韓国にVIPゲームルームを持ち、ベトナムの「メガリゾート」の建設を終えたばかりの同グループに対し10億香港ドル(約136億円)を回収する適切な法的措置を取る、などと投稿されている。
 
サンシティグループは、これに対し、疑惑を否定し「顧客が資金の凍結のために引き出しをすることを妨げられているケースはない」「当グループは、風評被害が当グループの利益と評判を著しく損なっていることを改めて認識している。当グループは悪意を持って噂を広めた個人を強く非難し、そのような個人に対して法的措置を取る権利を有する」と回答した。
 
各メディアは、マカオのギャンブル事業者が今夏に大幅な資金流出をして、資金繰りが混乱していると報じている。また、中国がマネーロンダリングや違法オンラインギャンブル規制を始めたことで、複数の顧客が資金を持ち出したことも参照されており、資本流出が問題視されている。8月下旬、北京は「一部の外国都市が中国人観光客をギャンブルに誘引する目的でカジノを開設した」ため、「中国の外国人観光市場の商業秩序」を乱したとして、カジノでギャンブルをする観光地の「ブラックリスト」の作成を発表している。
 
 
【中国】中国のオンラインギャンブル 年間1,470億ドル(約15.5兆円)が流出

US$147bln exits China online yearly for gambling: report
http://www.ggrasia.com/us147bln-exits-china-online-yearly-for-gambling-report/
 
サウスチャイナモーニングポスト紙によると、中国公安部国際協力部、廖金栄氏は、デジタル通貨を含む中国本土から国境を越える資金移動は、ギャンブルにより少なくとも1兆元(約15.5兆円)が流出していると言及、「そのような流出は『外国勢力』の影響力という点で中国の経済安全保障にとって脅威である」とコメントした。
 
中国当局がギャンブル目的の資金を含むマカオへの資金流入に対する監視と管理を強化していることを示唆する動きと見られている。
 

【韓国】パラダイス・セガサミーが既存の債務を借り換え
 
Paradise SegaSammy refinancing existing debt: firm
http://www.ggrasia.com/paradise-segasammy-refinancing-existing-debt-firm/

GGRAの取材によると、韓国のカジノ運営会社パラダイスと日本のセガサミーホールディングスの合弁会社パラダイス・セガサミーHDは、1,000億ウォン(約90億円)の債務借換えを行っていると、同社の広報担当者がコメントした。当初、負債の満期は2020年12月までであったが、満期は2022年9月28日まで延長された。債務契約による資金は、韓国のカジノリゾート「パラダイス・シティ」の第2ステージの開発に使われる予定とされている。