サンシティが和歌山事務所を新設、地域住民に向けて「和歌山IR2.0」構想を紹介

JaIR編集部

 和歌山県の統合型リゾート(IR)の公募に参加している、サンシティ・グループ・ホールディングス・ジャパン株式会社(以下、サンシティ)は、10日、地域住民が活用できるコミュニケーションスペースを併設した和歌山事務所を開設した。同日10時からプレオープンとして、南海電鉄和歌山大学前(ふじと台)駅に直結したビル内にある和歌山事務所にて、メディアを集めた内覧会を実施。サンシティ・グループ会長アルビン・チャウ氏からのビデオメッセージや 、サンシティが掲げる「和歌山IR2.0」構想の紹介動画を発表した。


事務所には和歌山IRの施設模型が展示されている


 サンシティは和歌山県への企画提案(RFP)に向けて、「和歌山の地で育んできた食・文化・歴史など豊かな観光資源や美しい自然を活かし、老若男女が楽しめるエンタテインメント、和歌山の新たな未来を切り拓くビジネス拠点、世界の人々が訪れる独創的な滞在型施設として、当グループがこれまで培ってきた経験を元に、世界でも唯一無二の統合型リゾート『和歌山IR2.0』 の実現を目指していきます」とアピールした。

 現時点での事務所はプレオープン段階であり、同社は「コロナウイルス感染症拡大防止に努めながら、正式なグランドオープン時期を模索しています。 グランドオープン後は、イベントスペースにて、地域の皆様との共生を目指し、依存症対策セミナー、若手経営者や大学生を対象とした和歌山活性化アイデアソンなど、各種イベントを順次企画、開催していく予定です」と述べた。

 また、サンシティは、和歌山のスポーツやアート活動を応援する「WAKAYAMA ACTIVATION PROGRAM」を9月1日よりスタート。 その第1弾として和歌山市が本拠地のバスケットボールクラブ「和歌山トライアンズ」とオフィシャルスポンサー契約を締結した。「和歌山トライアンズ」は、和歌山県初のプロバスケットボールチームとして2013年に発足し、 2016年からは社会人クラブとして活動を続けている。

 和歌山県のIR公募にはサンシティのほか、クレアベスト・ニームベンチャーズ株式会社が資格審査に合格している。新型コロナウイルスの影響で、RFPの提出期限は8月31日から10月19日に延期となり、運営事業者の決定時期は2021年1月ごろを予定。政府の基本方針の遅れや安倍首相の辞意表明により、今後のスケジュールは不透明な状況であるが、現状は2025年春ごろの開業を予定している。


■プレスリリース(サンシティ・グループ・ホールディングス・ジャパン)
サンシティグループ ホールディングス ジャパン 和歌山事務所  2020年9月10日(木)プレオープン
https://suncity-japan.com/press/2020/09/10/

「WAKAYAMA ACTIVATION PROGRAM」スタート「和歌山トライアンズ」とオフィシャルスポンサー契約を締結
https://suncity-japan.com/press/2020/09/04/

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