【海外版・8/19~8/25 IR記事まとめ】メルコ日本IRへ改めて意欲、ラスベガスの道路開通、韓国国内カジノ再閉鎖 (2/2)

JaIR編集部

 2020年8月23日(日)
 
【ラスベガス】ネバダ州からの旅行者、アメリカ18州で旅行制限に直面

Travelers from Nevada face travel restrictions in 18 states
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/travelers-from-nevada-face-travel-restrictions-in-18-states-2101750/?itm_source=parsely-api
 
アメリカ各州において少なくとも18州は、米国南西部の州(シルバーステート)からの旅行を制限する。ネバダ州で報告されたコロナウイルスの症例は64,000人以上となり、ジョン・ホプキンス大学のデータによると、ネバダ州の陽性率(確認された症例数を、検査を受けた人の数で割ったもの)は8月18日時点で、17.7%となった。
 
なお、渡航制限は特にネバダ州を対象としているわけではなく、アメリカの大半の州でCovid-19の陽性率が高いなど、Covid-19症例数の基準を満たす、すべての州からの旅行者に適用される。ほぼ全ての州が、ある程度の期間の自粛を要求し、州の命令に従わない者には罰金を課す州もあれば、短期滞在者には免除を設けている州もある。対照的に、観光に依存するネバダ州は、他の州からの旅行者には制限を課していない。
 
参考) JUSTIA:米国各州の渡航制限リスト
https://www.justia.com/covid-19/50-state-covid-19-resources/travel-restrictions-during-covid-19-50-state-resources/
 
 
2020年8月21日(金)
 
【ラスベガス】MGM  IAC会長兼CEOを取締役に任命、10億ドル(約1,060億円)投資後
 
MGM appoints IAC Chairman and CEO to its board after $1B investment
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/08/21/54386-mgm-appoints-iac-chairman-and-ceo-to-its-board-after-1b-investment
 
MGMリゾーツ・インターナショナルは、IAC/InterActiveCorp(メディア・テクノロジー企業)の会長兼CEOバリー・ディラー氏と、CEOのジョーイ・レビン氏を同社の取締役会に迎えた。IACは先週、BetMGMによるオンラインゲームビジネスの成長の可能性を見据えて、MGMリゾートの株式12%の購入を発表した。MGMの取締役会は現在、14名のメンバーで構成されている。
 
IAC会長兼CEOバリー・ディラー氏は「オンライン化の可能性が非常に高い大きなカテゴリーの傑出したブランドの重要な一部を所有するという、またとない機会」であったと述べ、MGMリゾーツのCEO兼社長ビル・ホーンバックル氏は「IACとのコラボレーションに興奮しています。バリーとジョーイは、オンラインとリゾートをベースにした体験を融合させ、各分野でのウォレットシェアを拡大し、ブランドロイヤルティを構築するためのノウハウとビジョンを持っていると確信している」とコメントしている。
 

【ラスベガス】ラスベガス、リノ地域のスロットバーや居酒屋、少なくとも今後2週間は閉鎖

Las Vegas, Reno slot bars and taverns to remain closed for at least two more weeks
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/08/21/54394-las-vegas-reno-slot-bars-and-taverns-to-remain-closed-for-at-least-two-more-weeks

ラスベガス・リノ地域のバーや居酒屋は、コロナウイルスのパンデミックへのネバダ州の対応を導くためにスティーブ・シソラック州知事によるタスクフォースによって、少なくとも今後2週間は閉鎖されたままになる。ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボードは、バーのゲームの一部を収容人数を減らして孤立したユニットに移動させるなど、社会的な距離を分散させる設置を許可する。


【マカオ】LVSマカオライセンスをめぐる訴訟 2021年に再延期
 
Lawsuit over LVS Macau licence delayed again, now to 2021
http://www.ggrasia.com/lawsuit-over-lvs-macau-licence-delayed-again-now-to-2021/
 
台湾の起業家マーシャル・ハオ・シーシェン氏が率いるアジアン・アメリカン・エンターテイメント(AAEC)は、2002年にラスベガス・サンズがマカオのカジノライセンスを落札した際の契約違反疑惑に起因する損害賠償を請求している。数十億米ドル規模の訴訟は、以前は2020年9月16日に裁判を開始する予定だったが「Covid-19パンデミックに起因する旅行制限やその他の特別な状況」のために、今年6月にラスベガス・サンズ側によって2021年6月16日に延期が要求されていたが、今回このスケジュールを再び延期することにマカオ司法裁判所は合意した。
 
 
【マカオ】メルコリゾーツ パンデミック影響により第2四半期3億6,800万ドル(約389億円)の損失を計上

http://www.ggrasia.com/melco-resorts-slips-to-us368mln-loss-in-2q-amid-pandemic/
Melco Resorts slips to US$368mln loss in 2Q amid pandemic
 
カジノオペレーターであるメルコリゾーツ・エンターテイメントのローレンス・ホー氏は、Covid-19の影響で第2四半期に3億6,800万ドル(約389億円)の損失したものの、日本のライセンスを取得するため「揺るぎないコミットメント」を持っていると述べた。

2020年第2四半期の総営業収入は、ほぼ1億7590万ドル(約185億円)で、前年同期の14億6,000万ドル(約1,543億円)から88%減少した。「営業収入の減少は、主にCovid-19の流行により2020年第2四半期のインバウンド観光は大幅に減少、全てのゲーミング事業および非ゲーミング事業の業績が軟化したことによるもの」とメルコ・リゾーツはコメントしている。

メルコリゾーツの統合型リゾート「スタジオ・シティ」

【マカオ】マカオの回復には時間がかかる、V字回復ではない ローレンス・ホー
 
Macau recovery to take longer, not V-shaped: Lawrence Ho
http://www.ggrasia.com/macau-recovery-to-take-longer-not-v-shaped-lawrence-ho/
 
メルコ・リゾーツの第2四半期の収益発表でホー氏は、「主要」市場である広東省でマカオ観光のための省全体の出国ビザが正式に再開されると、各ビザ申請には「7日から10日程度」かかる可能性が高いとも述べ「この緩和の恩恵が9月以降に流れ始めることを期待する」と付け加えたが、ホー氏は、短期的にはマカオ訪問者数とゲーム収入回復は「緩やかなもの」になりV字回復ではないだろうと述べた。

■関連記事
メルコリゾーツが日本のIRへのゆるぎないコミットメントを強調(JaIR編集部)
https://jair.report/article/430/
 

【マカオ】マカオ・レジェンドはCovid-19の影響で上期の損失が拡大
 
Macau Legend flags wider 1H loss amid Covid-19
http://www.ggrasia.com/macau-legend-flags-wider-1h-loss-amid-covid-19/
 
マカオ・レジェンドは、マカオ半島にある「マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ」を運営して、2つのゲーミング施設と3つのホテルを併設している。マカオ以外では、東南アジアのラオスでサヴァンレジェンドホテルとカジノを運営する。
 
カジノサービスとホテル運営会社のマカオ・レジェンド・デベロップメント・リミテッドは、2020年上半期の連結決算で、前年同期の約10億7,500万香港ドル(約147億円)の損失に対し、約49億香港ドル(約670億円)の損失を計上すると予想した。上半期の損失が358%近く増加したのは、Covid-19パンデミック対策にマカオ当局が課した「社会的遠距離措置と旅行制限」の結果、「大幅な減収」が主な原因であると述べた。
 

2020年8月20日(木)
 
【ラスベガス】オペレーターは間違いなく、革新的になる

"Operators are going to definitely be more innovative"
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/08/20/54364-operators-are-going-to-definitely-be-more-innovative
 
Yogonetの取材で、ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボード(NGCB)の議長であるサンドラ・ダグラス・モーガン氏がインタビューに応じている。同氏によると、ラスベガス市場の回復は18ヶ月から36ヶ月の間になる可能性が高く、オペレーターはより革新的になろうとしているという。また、シーザーズ‐エルドラドの合併に「大きな希望」を持っていることをコメントした。ネバダ州はeSports環境を受け入れているものの、eSportsベッティング市場にはまだ大きな需要がないと述べた。
 

2020年8月19日(水)
 
【ラスベガス】バレービュー・ハーモン道路建設開通 ストリップ地区の新しいアクセスポイントに
 
Valley View-Harmon road project opens up new Strip access point
https://www.reviewjournal.com/local/traffic/valley-view-harmon-road-project-opens-up-new-strip-access-point-2099224/
 
ラスベガスが位置するクラーク郡で、20ヶ月間、6,500万ドル(約69億円)の道路建設プロジェクトが終了、開通した。
 
この道路により自動車は西のハーモン・フライオーバー経由でストリップ地区にアクセスすることができ、トロピカーナとフラミンゴ前の交通量を減らすことができるようになる。また、南のサザンハイランドから北のW.ワシントンアベニューまで、ストリップ地区への南北の代替道路であるバレービューを走ることが可能で、アレジアント・スタジアムへのアクセスを向上させる。
 

【シンガポール】ゲンティン・シンガポールの回復は数四半期後に
 
GEN Sing recovery still several quarters off: analyst
http://www.ggrasia.com/gen-sing-recovery-still-several-quarters-off-analyst/
 
証券会社ユニオンゲーミングセキュリティーズの見解によると、ゲンティン・シンガポールのリゾーツ・ワールド・セントーサにおける完全回復は、マカオがほぼ隣国の中国から観光流入するものと比較し、「国際観光」に「重点」を置くため、「数四半期先」となる見通しと報告された。
 
同社アナリストのデクリー氏は「これまで、リゾート・ワールド・セントーサの総訪問者数の75~80%を外国人旅行者が占める」「現在、リゾーツ・ワールド・セントーサは、社会的距離の規制により50%のキャパシティで運営されている。さらに、カジノオペレーターは、新規会員権の発行を制限しており、既存のロイヤルティクラブ会員を歓迎することしか認めていない、これが現地訪問を制限しており、現在の短期回復には慎重な理由の一つとなっている」とコメントしている。

<出典サイト>
Las Vegas Review-Journal
https://www.reviewjournal.com/

Yogonet
https://www.yogonet.com/international/

GGRAsia 
http://www.ggrasia.com/