<IR用語集・基礎知識> 愛知県

JaIR編集部

国土交通省が2019年8月上旬から9月上旬に実施したIR意向調査において、「申請予定または検討」「申請しない」のうち、名古屋市は「申請予定または検討」と回答。 一方、愛知県としては「申請予定または検討」という回答はしていないものの、同年12月に「特定複合観光施設区域整備の事業可能性の検討に係る意見募集」(RFC)を告知しており、募集期間は当初、2020年3月末までだったが、2月5日に5月末までに延長した。延期は国土交通省の基本方針の策定・公表の延期によるものだ。
 
募集実施の概要は、検討対象地は、常滑市の中部国際空港(セントレア)のある空港島の県有地など約50ha。愛知県はこれまで、「MICEを核とした国際観光都市」の実現を目指した調査研究を2017年からスタート、2018年には調査結果の報告、これに基づく民間事業者からのアイデア募集も行われている。今回のRFCは政府のIR整備法に基づく意見募集となる。
 
求める意見、提案は、基本コンセプト、市場調査、全体計画、施設計画、事業スケジュール、事業計画・事業効果、事業実施体制、懸案事項対策、地域の魅力を高める取り組みの9項目となっている。
 
政令指定都市であり、愛知県とは別にIRの申請が可能な名古屋市の河村たかし市長は、県とは別にIRに関して前向きな発言をしてきたが、2019年12月、IR検討状況について用地確保難航に言及し、「名古屋市内のIR候補地探しは難航している。既存の計画等との整合性が問題。検討期限は決めてない。ナガシマスパーランド(三重県桑名市)がIRに理想的。三重県が手を挙げるならば、応援したい」と、三重県のナガシマスパーランドを候補地として触れているが、今のところ、大きな動きはない。