【海外版・7/22~7/28のIR記事まとめ】ラスベガスMGMエンタメ従業員解雇へ コロナ禍のサンズ2Q売上高97%減少 (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は7月22日(水)~7月28日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=105円、1マカオパタカ=13円換算です。


2020年7月28日(火)
 
【ラスベガス】ラスベガスのカジノ Covid-19蔓延防ぐため採用される、セルフサービス技術

Las Vegas casinos adopt more self-service tech to mitigate spread of COVID-19
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/27/54089-las-vegas-casinos-adopt-more-self-service-tech-to-mitigate-spread-of-covid-19
 
Covid-19時代の危険性となる、人と人との交流を減らす試みとして、ラスベガスのホテル・カジノ経営者は自動化技術の採用を加速させる。MGM広報担当者であるドリーホルスト氏は、ここ数ヶ月でモバイルチェックインやデジタルキーなどのタッチフリー技術の展開を推進し、「ゲスト体験の向上に加えて物理的な距離を置くことができるようにした」と述べ「パンデミック発生を受けて、計画段階でのデジタルイニシアティブの重要性はさらに高まった」とコメントした。
 
記事内ではシーザーズ、ウィン・ラスベガスの取り組みも挙げられており、アプライド・アナリシス社のエコノミスト、アグエロ氏は、「Covid-19が変革のきっかけになったことは間違いない。(パンデミックは)適応する必要のある企業に、人と人とのやり取りのあらゆるポイントを見て、「自動化は可能か」と問うことを求めている」と言う。ゲストやスタッフの安全を守るためのビジネスの努力を強化できるとともに、業界のウォッチャーはまた、それが南ネバダ州の労働力の大規模な揺り戻しにつながると考えている。
 

【アメリカ】AGA、スポーツブック運営者への課税を撤廃する法案を称賛
 
AGA praises legislation to eliminate taxes on sportsbook operators
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/27/54085-aga-praises-legislation-to-eliminate-taxes-on-sportsbook-operators
 
米国ゲーミング協会(AGA)会長兼CEOのビル・ミラー氏は 連邦物品税と頭金税を廃止する目的で提出された超党派の法案を支持した。内国歳入法では、規制されたスポーツベッティングオペレーターは、すべての賭け金に対して0.25%の連邦物品税を支払うことに加えて、賭け金の受け取りに従事する従業員全員に年間50ドルの税金(ヘッドタックス)を支払うことが義務付けられている。これらの税金は、2019年には3,300万ドル(約35億円)弱の連邦税を占めていた。
 
同氏は「これらの税金を撤廃することは、スポーツベッティングの合法的な規制環境を可能にし、顧客をより良く保護し、州や地域経済に必要とされる収入を生むための長期的なステップです」とコメントした。

 
【マカオ】マカオへの中国ビザに関する協議は未着手 マカオ政府観光局
 
No talks yet regarding mainland visas to Macau: MGTO
http://www.ggrasia.com/no-talks-yet-regarding-mainland-visas-to-macau-mgto/

マカオ政府観光局はIVSビザ(個人訪問スキーム)について、中国本土の当局と「交渉を行っていない」進捗を説明した。
「7月15日以降、中国では省間のツアーグループを再開しているが、中国本土に限定されており、マカオは含まれていません」とコメントしている。
 
 
【マカオ】SJMパンデミックの影響で上期は赤字、市場シェアは上昇
 
SJM slips to 1H loss amid pandemic, market share up
http://www.ggrasia.com/sjm-slips-to-1h-loss-amid-pandemic-market-share-up/
 
マカオのカジノオペレーター、SJMホールディングス(SJM) は、上半期の損失について、グループの純収入が前年比74.4 %減となることを香港証券取引所へ報告した。この結果はCovid-19の影響に関連するものとしている。同社の上半期損失は14.1億香港ドル(約191億円、損失)以上で、前年の16.8億香港ドル(約227億円)と比較し純利益が大きく下落した。しかし、同グループはマカオにおけるカジノ総ゲーミング収入(GGR)の市場シェアが0.9%ポイント増加したと述べている。

 
【マカオ】中国広東省の政府系公務員の求人に香港、マカオの住民を誘致
 
GUANGDONG ATTRACTING HK, MACAU CITIZENS WITH GOV’T JOB OFFERS
https://macaudailytimes.com.mo/guangdong-attracting-hk-macau-citizens-with-govt-job-offers.html
 
パスポートを持たない香港とマカオの永住者が、広東省9都市の政府機関で仕事を申請することを許可した事を、広東省の人事当局が中国日報に伝えた。この動きは、3つの地域間の人材交流を促し、本土の2つの特別行政区の若者へ多くの仕事の機会を提供し、同時に広東省内の「香港-マカオ・グレーターベイエリア」計画の地域統合を促進することを意図している。
 
 
2020年7月27日(月)
 
【ラスベガス】MGMリゾーツ、エンターテイメントスタッフの大半をレイオフ
 
MGM Resorts to lay off majority of entertainment staff
https://www.reviewjournal.com/entertainment/entertainment-columns/kats/mgm-resorts-to-lay-off-majority-of-entertainment-staff-2082445/
 
ラスベガス・ストリップ・エンターテイメントの業界リーダーであるMGMリゾーツ・インターナショナルは、27日、エンターテイメントとスポーツ部門従業員の大多数を、8月31日付で解雇することを通知した。彼らは給付金を受け取り一時帰宅の対象となっていた。
 
同社は、今回の通達で影響を受けた従業員の数を明らかにしない方向。影響を受けるのは、各ホテルのエンターテイメントディレクターや、会場のマネージャー、係員等である。発表によると1,400万ドル(約15億円)の従業員緊急助成金基金を通じ、家賃、住宅ローン、食料品、光熱費などの日常的な費用の支援を求めることができるという。解雇された従業員は、11月29日まで助成金を申請する資格が付与される。

エンターテイメント施設があるMGMグランド

【マカオ・シンガポール】LVS、マカオ、シンガポール 上期のモール賃料1億7,000万ドル免除
 
LVS US$170mln 1H mall rent relief for Macau, Singapore
http://www.ggrasia.com/lvs-us170mln-1h-mall-rent-relief-for-macau-singapore/
 
カジノオペレーターのラスベガス・サンズ(LVS)は、主にそのマカオとシンガポールの施設に対し、「Covid-19パンデミックに対応」するとして、上期のショッピングモールのテナント賃料のうち約1億7,000万ドル(約178億円)を免除した。ラスベガス・サンズの最高財務責任者であるパトリック・デュモン氏は、第2四半期決算の中で「我々はモールを非常に重要な資産として、私たちの顧客の経験のために非常に重要であると考えている。私たちは、世界でもアジアでも有数のブランドとの関係を持っていて、そして、これらの関係の継続性を確保したいと考えています」と、コメントしている。

 
【マカオ】カジノスタッフ約2万5,000人にCovid-19検査を実施 マカオ政府
 
About 25,000 casino staff tested for Covid-19: Macau govt
http://www.ggrasia.com/about-25000-casino-staff-tested-for-covid-19-macau-govt/
 


マカオの6オペレーターのうち2社(SJMホールディングスとチャイナ・サンズ)のカジノのスタッフの合計約25,000 人が7月24日の時点でCovid-19検査を完了し、すべての結果が陰性だったとマカオ政府の健康局担当が報告した。マカオのゲーミング産業は2019年時点で5万8,000人以上を雇用しており、その中には2万5,400人以上のカジノディーラーが含まれているという。カジノスタッフのための核酸のテストは引き続き行われる予定。
 

【マカオ】マカオのステイケーション・プロモーションは見送り マカオ政府
 
Macau staycation promos for locals shelved for now: govt
http://www.ggrasia.com/macau-staycation-promos-for-locals-shelved-for-now-govt/
 
マカオ観光局は、いわゆる都市のカジノのリゾートの滞在のための地元住民に向けたステイケーション・プロモーション率先を 「見送り」 することにした。「ほとんどの大規模なホテルではすでにいくつかのパッケージを販売している状況で、非常に安価な販売を行っている。マカオ政府は今の段階では、地元の人々のためのステイケーション・プログラムに公的資源を割く必要はない」とマカオ政府観光局(MGTO)局長は述べた。
 
マカオ政府は、先駆けてマカオの観光産業を支援するため3,500万ドル(約36億円)の補助金制度(地元住民の市内観光費用を一部負担する計画)を導入している。
 
 
【マカオ】観光局、来年は35%の予算削減
 
TOURISM BOARD TO FACE 35% BUDGET CUT NEXT YEAR
https://macaudailytimes.com.mo/tourism-board-to-face-35-budget-cut-next-year.html
 
マカオ政府観光局(MGTO) によって提案された2021年予算は1億4,500万ドル(約152億円)で、前年の3分の1程となった。

マカオ大学経済学部の最新の成長予測によると、今年のマカオ経済は最大60%縮小する可能性があるという。観光業がマカオ経済の主要な牽引役となっていることから、MGTOは低迷するマカオ経済の再生に向けてこの予算を一部費やすとみられている。
 

【香港】ゲンティン香港グループ 台湾へのクルーズサービスを再開
 
Genting HK unit restarts cruise services to Taiwan
http://www.ggrasia.com/genting-hk-unit-restarts-cruise-services-to-taiwan/
 
スタークルーズ、ドリームクルーズ、クリスタルクルーズの3社の船舶ブランドを運営するゲンティン・クルーズ・ラインズは、ドリームクルーズによる台湾へのクルーズサービスを再開する。同社はカジノのクルーズ船のオペレータであり、アジア各地のカジノ投資家でもある。同プレスリリースによると、ドリームクルーズは台湾の彭湖、馬祖、金門、花蓮などの港や島々に寄港する「アイランドホッピング」クルーズを新しく提供する予定。
 
 
2020年7月24日(金)
 
【ラスベガス】ホワイトハウス令により、ラスベガスはCovid-19対応を強化
 
Las Vegas stepping up COVID-19 response, city officials say after White House call
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/24/54077-las-vegas-stepping-up-covid-19-response-city-officials-say-after-white-house-call
 


アメリカ・ホワイトハウスの対策チームであるデボラ・バークス博士は、ボルチモア、クリーブランド、インディアナポリス、マイアミ、ニューオーリンズ、セントルイスなどの都市とともにCovid-19トラブルスポットとしてラスベガスを指名し、ウイルスの拡散を阻止するために積極的な措置をとるべきだと述べた。南西部の18州について、感染状況が悪化して対策が必要な「レッドゾーン」と区画分けされた。
 
ラスベガス市はすでにCovid-19検査、治療、および地域社会への広がりを追跡する事の強化を始めたとし、市内各地に職員を動員してウイルス検査場を設置する計画を立てる。
 

【アメリカ】モヒガン・ゲーミングが新しい経営陣を発表
 
Mohegan Gaming announces new executive leadership team
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/24/54072-mohegan-gaming-announces-new-executive-leadership-team
 
モヒガン・ゲーミング(MGE)が新しい経営陣には、モヒガン・サン・コネチカットの社長兼ゼネラルマネージャーとして20年近くモヒガン族に貢献し、直近でMGEの地域社長を務めたレイ・ピノー氏が最高執行責任者(COO)に任命された。同氏は法律とビジネスに関する豊富な知識を活かして、最高執行責任者(COO)の役割を担う。この役割において、レイはMGEの地域社長を監督し、米国、カナダ、韓国にあるMGEのポートフォリオにある9不動産の運営を成功させることを目指す。
 

【ラスベガス】LVS、ルール変更次第で日本参入を再考 
 
LVS open to rethink on Japan if rules change : CEO
http://www.ggrasia.com/lvs-open-to-rethink-on-japan-if-rules-change-ceo/
 
ラスベガス・サンズ(LVS)会長兼最高経営責任者であるアデルソン氏は、日本の法的枠組みがより投資家に優しいものになった場合、日本のカジノ産業に対する同社の立場を見直すことに「オープン」であると述べた。「日本の建設費と土地代は非常に高い」と述べ、彼は特に、国の財務省によって提案されていた非居住外国人の賞金に税金の源泉徴収を行う計画部分について言及した。
 
また、ラスベガス・サンズの社長兼最高執行責任者(COO)であるゴールドスタイン氏は、日本の規制環境は「自社がリターン面で望むような投資を行うのには適していなかった」とコメントしている。
 

【マカオ】ギャラクシー・エンタテインメント エレクティブと2020年のエグゼクティブ年間ボーナスをカット
 
Galaxy Ent skips elective bonus and 2020 exec annual bonus
http://www.ggrasia.com/galaxy-ent-skips-elective-bonus-and-2020-exec-annual-bonus/
 


マカオのカジノ運営会社ギャラクシー・エンタテインメントの副会長ルイ氏は、予想される上半期の収益を前に、上級管理職以下スタッフに毎年通常支給される2つの裁量ボーナスのうち1つを支給しないと述べた。今回の決定の理由の一つとして、中国の特定の都市からマカオなどを訪れる本土人のための出国許可制度であるIVS(個人訪問スキーム)ビザの再開について明確になっていないことを挙げた。さらにルイ氏は、副社長補佐クラス以上の従業員には、今年は年間ボーナスが支給されないことも言及し、また、一時的な無給休暇制度を2020年末まで延長し、年俸の見直しを2021年4月に延期すると述べている。
 
この報告は上半期の収益発表を前にした発表となった。投資アナリストによると、ギャラクシー・エンタテインメントはマカオの6事業者の中で最も現金を保有しており、数年間の収益がもし皆無だった場合でも耐えうる企業体力と投資アナリスト達は推定している。