北海道のIR動向を探るべく苫小牧に行ってきました

JaIR編集委員・玉置泰紀(KADOKAWA 2021年室)

北海道のIRについて取材すべく苫小牧に行ってきました。新千歳空港から南千歳で乗り換えて苫小牧へ。南千歳からの電車は本数が少ないです。空港からの直行のバスもありますが、途中の景色、様子は此方のほうが体感できるかもしれません。

中心部から少し歩くと、苫小牧港に出られます。駅に降りると、どこからでも王子製紙の巨大煙突が目に入り、工業都市である実感がわいてきます。人気観光地がひしめく北海道にあっては、市内の観光的な魅力は少し弱いかもしれません。とはいえ、空港が近く、港があり、鉄道、高速道路が集まるこの地はインフラに恵まれた都市です。

IRの予定地とされているのは、新千歳空港から苫小牧よりに少し南下したエリア。ゴルフ場などが散在する森林地帯です。高速は直近を通っており、インターチェンジも近く、何より空港に近い。また、少し苫小牧に近づくと国指定の鳥獣保護区でラムサール条約の登録湿地であるウトナイ湖もあります。


苫小牧統合型リゾート推進協議会の取材。地図を見ながらIRの予定地を確認する

「北海道ホワイトIR構想」を掲げる苫小牧統合型リゾート推進協議会の藤田博明会長にインタビューを行いましたが、自然共生型リゾートであること、道央の観光のハブとして送客のエンジンになることを強調していて、実際に現地にやってきた感覚としても、狙いは分かりやすいと思いました。

いくつか、候補地も回ってきていますが、佐世保市長の4選就任式でのIRへの積極的な発言もありましたが、土地土地の個性、住民の意識考え、国や企業の狙いなど、焦点の合わせ方が重要であると感じます。