<IR用語集・基礎知識> フィリピン

JaIR編集部

人口1億人を突破した島国で、国民の平均年齢は23歳と若く、この先30年間の人口ボーナスが続くとみられる。政情不安、治安の悪さといった先入観が定着しているが、近代的なビルが立ち並ぶ活気漲る急成長国でもある。1976年にフィリピン政府管理下のカジノ運営会社「Philippine Amusement and Gaming Corporation(PAGCOR)」が設立され、原則としてこの組織のコントロール下で、マニラ、セブ等、フィリピン全土に多数の小規模カジノが存在してきた。

2002年にマニラのニノイ・アキノ国際空港から西に4キロほどの場所、マニラ湾岸を埋め立てた約800ヘクタールの広大な敷地を用地として、大規模な最新IR開発計画が立ち上がる。この場所はアジア最大のショッピングモールとされる「SMモール・オブ・アジア」を中心とした商業エリアに隣接しており、両エリアを併せて新しい時代に向けて急成長するフィリピンの象徴的な最先端の存在となっている。当初は「PAGCORシティ」として計画されたが、のちに「Entertainment City Manila」と名称が変更になり、まさにカジノを中核に据えた統合型リゾートエリアとして開発が進められている。

現在は比財閥系のブルームベリーが運営する「ソレアリゾートマニラ」(2013年開設)、香港のメルコが運営する「シティーオブドリームマニラ」(2015年開設)、日本のユニバーサルが運営する「オカダマニラ」(2017年開設)の3つの大型IRが稼働している。これに加え、空港の近くに2009年にオープンしていた「リゾートワールドマニラ」(比財閥系とマレーシアのゲンティンが運営)の4つをマニラの国際IRとして強力に押し出し、マニラ近郊では2022年までは新たなライセンスを発行しないとして権益を守り、さらなる開発を促している。

一方でセブ・マクタンでも大型のIR開発が進められており、全体としてシンガポールを超える位置を狙うとしている。自国民にも解放されており、未成年の入場は禁止されているが入場料等もない状態が続いている。