横浜市が新型コロナウィルスとIRに関する意見・質問への回答を公表

JaIR編集委員・玉置泰紀

 横浜市は20日、市の公式サイトに『新型コロナウイルス感染症に関連した「IR(統合型リゾート)」に関するよくあるご意見・ご質問』をアップし、回答を寄せている。

 「IRに関する作業を止めて新型コロナウイルス感染症対策に注力すべき」という意見への回答はIRという国家的なプロジェクトを、国と一体となって進めていくために、こうした状況を総合的に勘案し、実施方針等の6月公表を2か月遅らせ8月とするなどスケジュールを工夫しています」と説明している。

 また、令和2年度予算からIR事業費を減額して、感染症対策に充てるべきという意見に対しては「「横浜IRの方向性」や「実施方針」の公表を6月から8月に2か月遅らせましたが、最終的に令和3年の7月30日までに国へ区域整備計画を認定申請するということで進めていますので、現在のところ予算の減額は考えていません。新型コロナウイルス感染症対策については、今後もしっかり実施していきます」と、減額には応じないという説明だ。

 また、感染症に脆弱でリスクの高いIR事業をやめるべき、という意見に対しては、「IR事業は、長期間にわたって、安定的で継続的な事業の実施を確保することが必要であることから、感染症や災害など、さまざまなリスクを想定し、対策を行う必要があります。今後、策定する区域整備計画等に具体策を盛り込んでいきます」として、区域整備計画などに感染症などのリスク対策を組み込むことを明言した。
 
 最後に、延期になっている市民説明会については、感染症の発生状況を見ながら、再開を検討していく、としている。

■JaIR関連資料DB一覧 (https://jair.report/archive/
■横浜市・新型コロナウイルス感染症に関連した「IR(統合型リゾート)」に関するよくあるご意見・ご質問https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/IR/ikenshitsumon.html