新型コロナウイルスへの対応は万全 ギャラクシーのテッド・チャンCOO語る

JaIR編集委員・玉置泰紀

 ギャラクシーエンターテインメントジャパン株式会社は21日、最高執行責任者(COO)であるテッド・チャンのステートメントを発表した。

 日本については、「政府は選考基準において感染症対策を重視しており、また政府や各自治体が、密閉、密集、密接の3密を避ける感染拡大防止の対策を打ち出しています」と指摘し、「GEGは以前より、感染症対策も含め、今後、日本で発生する可能性のある様々な危機に対応すべく、ゲストや地域住民、スタッフの健康を重視する安心・安全なIRを提唱してきました。アフターコロナの世界では、さまざまなサービスの変更が必要となり、GEGのすべての施設において、ホテルやレストラン、エンターテインメント、MICE、ホスピタリティ施設の継続にあたり、幅広い安全対策を講じています」と、この状況に対応していく決意を述べている。

 具体的な施策としては、「ゲーミングエリアや商業施設、レストランにおいて、ゲストやスタッフの入場時における検温を徹底し、手指消毒のハンドジェルを各所に配置しています。ホテルを含む共用部、バックヤードの清掃・消毒頻度も増やすなど、衛生管理を徹底してきました。弊社施設内においては、ゲスト同士のソーシャルディスタンスを確保し、特にゲーミングエリアや飲食スペースでは、座席数制限を設けています」と説明。また、オンライン時代についても、「今後の展望として、MICEやエンターテインメント施設では、従来の展示会に加えてバーチャル展示会やバーチャル国際会議の推進に向けて、整備を進める必要があります。買い手と売り手がオンラインで繋がるため、出張をする必要がなく、IRを通じて経済活動を維持することが可能です」と、リアルな商談に不利な状況が予想される中、強気の考えを示している。

 将来、パンデミックが発生した場合についても、「ソーシャルディスタンスに即対応できるように、レストラン、バー、ゲーミングエリアの設計を再考する必要があります。例えば、素早く簡易にテーブルを移動させたり、再配置できるように柔軟にデザインされていたり、最先端の換気およびモニタリングシステムなどを設置する必要があります。将来の危機に備えることで、ゲスト、スタッフ、コミュニティのニーズに対応できるようになります」としている。

 最後に、「日本企業の皆さまには、こうした日本の強みとするテクノロジーを活用したビジネス開発のパイオニアとしての役割も期待されているでしょう。GEGはこれらの取り組みを通じて感染症対策を徹底し、日本政府、パートナー、コミュニティの皆さまとともに日本で、安心・安全なIRを実現すべく、今後も全力で取り組んでまいります」と、困難の中、むしろ強力なパートナーとして進んでいくとしている。
 

ビジネスパートナー、モンテカルロSBMビアモンティCEOのメッセージ

  ビジネスパートナーである、モンテカルロ・ソシエテ・デ・バン・ドゥ・メール(モンテカルロSBM)はモナコにあるが、ヨーロッパの近隣諸国に比べて影響は小さい、と言う。以下は、ジャン=リュック・ビアモンティ最高経営責任者(CEO)の、リゾートの再開時期、再開に向けた衛生対策についてのビデオメッセージを出した。

「モンテカルロSBMはいま6月上旬からの屋外テラスなど一部のオープンエア施設から再開の準備を進めており、モンテカルロSBMを象徴するカフェ・ドゥ・パリ、プラス・ドゥ・カジノ、オテル・ドゥ・パリが最初に再開し、その後、段階的な全施設の再開を目指しています。私たちが最も重視しているのはゲストとスタッフの健康であり、政府の規制を遵守しつつ、最大限の対策を導入するつもりです」

 具体的には、「主な感染症対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、4平方メートルあたり最大1人、行列やエレベーターでは最小1.5メートルの距離を確保しています。施設入口では入場制限を行い、ゲストやスタッフへの検温を実施しています。清掃・消毒・マスク着用を徹底し、ハンドジェルも適宜配置。スタッフに対しては研修を行い、衛生管理に関する意識を高めています。さらに、ホテルやエンターテインメント施設では、さらに詳細なプロトコルを定めています」としている。

 最後に、ビアモンティCEOは「ギャラクシー・エンターテインメント・グループとモンテカルロSBMは、今後も新型コロナウイルスの封じ込めに向けて徹底した対策を継続し、世界のIR産業をリードしてまいります」と結んでいる。

■関連サイト
ギャラクシー・エンターテインメント・ジャパン
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