ギャラクシー、日本のIR市場への参入に全力で取り組むステートメントを発表

JaIR編集委員・玉置泰紀

 マカオを拠点とする大手カジノ・オペレーター、ギャラクシー・エンタテインメント・グループは28日、COOのテッド・チャンのコメントを発表した。

 新型コロナウイルスについてのステートメントで、「Web会議システムなどを通じて関係者との連携を密に行ない、区域整備計画の策定に向けた準備を進め、日本市場への参入に向けて引き続き万全の体制で臨む」と表明している。感染防止に向けた取り組みの徹底を強調しつつ、財務基盤について「バランスシートは非常に堅固なものです。JPモルガンを含め、多くの金融機関の分析では、たとえゲーミング収益がゼロとなっても6年間事業が継続できるだけの十分な資金を、GEGが保有していることが明らか」と明らかにしている。最後に「各々が安全を心がけ、強く耐え、自宅待機をすることで、共にこの困難を乗り越え(Stay Safe, Stay Strong and Stay at Home as we are Stronger Together)、早期に新型コロナウイルスの被害が収束することを願っています」と結んでいる。

 以下、テッド・チャンのステートメント全文

新型コロナウイルスの感染拡大は世界を一変させました。政府の決定した緊急事態宣言のもと、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は日本オフィスでもスタッフのリモートワークや衛生対策を進め、感染拡大の防止に努めています。

現時点では、日本のIR地域選定プロセスは変更されていません。日本オフィスであるギャラクシーエンターテインメントジャパンではweb会議システムなどを通じて関係者との連携を密に行い、区域整備計画の策定に向けた準備を進め、日本市場への参入に向けて引き続き万全の体制で臨むつもりです。

感染防止に向けた取り組みの徹底は、マカオでの対応を先導した経営陣の迅速な決断によるもの。GEGは「ビジネスを展開するコミュニティへの還元」を哲学としており、ゲストのみならず、地域住民やスタッフの健康を常に重視し、DNAに“安全性”を深く刻み込んできました。そのため、アウトブレイクなど潜在的な感染拡大危機の対策も備えた、安心・安全なIRの開業を目指しており、日本の皆様が誇れるIRを実現するため、今後もあらゆるステークホルダーの皆様と対話を継続していきます。

一方で、アフターコロナに向け、「日本で世界最高峰のIRを実現する」GEGと日本の皆さまとの約束は変わりません。シンガポールやラスベガスでIRが閉鎖され、マカオも一部施設のみの開放に限定されているなど、IRをめぐる状況はおそらく長期にわたってIR業界ならびにツーリズム産業を変え、影響を及ぼしています。

責任あるオペレーターとして、弊社では常に将来の様々な危機に備えた計画を準備しています。そのため、新型コロナの感染拡大の状況下においてもGEGのバランスシートは非常に堅固なものです。JPモルガンを含め、多くの金融機関の分析では、たとえゲーミング収益がゼロとなっても6年間事業が継続できるだけの十分な資金を、GEGが保有していることが明らかになっています。GEGはこの財務基盤の強みを生かして、政府、ビジネスパートナー、地域社会の皆様と共同で、日本政府の目的に沿ったIR実現に向けて全力で取り組み続けていきます。

ギャラクシーエンターテイメントジャパンスタッフ一同、新型コロナウイルス感染症にて罹患された皆様、感染拡大により生活に影響を受けられている地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。各々が安全を心がけ、強く耐え、自宅待機をすることで、共にこの困難を乗り越え(Stay Safe, Stay Strong and Stay at Home as we are Stronger Together)、早期に新型コロナウイルスの被害が収束することを願っています。

ギャラクシーエンターテインメントジャパン株式会社
最高執行責任者(COO) テッド・チャン
 


■関連サイト
ギャラクシーエンターテインメントジャパンは、日本のIR市場への参入に全力で取り組む(ギャラクシーエンターテインメントジャパン)
https://www.galaxyentertainment.co.jp/news/2020/04/28/galaxy-entertainment-japan-is-fully-committed-to-entering-the-japanese-ir-market/