【海外版・4/22~4/28のIR記事まとめ】再開か閉鎖継続か 迷えるラスベガス (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けするIRニュースまとめ・海外版では1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は4月22日(水)~4月28日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。

2020年4月28日(火)

【マカオ】メルコ役員 再編成情報、ベニング氏はスタジオ・シティに、アンドレス氏はマニラに異動

Melco rejig brings Benning to Studio City, Andres to Manila
http://www.ggrasia.com/melco-rejig-brings-benning-to-studio-city-andres-to-manila/

メルコ子会社のスタジオシティ(Studio City International Holdings)運営担当上級副社長にジェフ・アンドレス氏の後任となるケビン・ベニング氏が任命。一方のアンドレス氏はフィリピンの首都にあるシティ・オブ・ドリームス・マニラの複合施設を運営するメルコリゾーツのユニットであるメルコリゾーツアンドエンターテインメント・フィリピン(Melco Resorts and Entertainment (Philippines) Corp)の施設社長の職に復帰した。両者の管轄エリアが入れ替わった形となる。

【日本】安倍首相は2021年のカジノスケジュールに固執、東京は入札へ
http://www.ggrasia.com/abe-to-stick-to-2021-casino-schedule-tokyo-to-bid-gma/

コンサルタント会社グローバルマーケットアドバイザー(Global Market Advisors LLC)は調査報告書で、地方自治体が日本政府にカジノリゾートの開催権を求める申請期間は2021年1月~7月までの間でスケジュールが動かないことを示唆している。

2020年4月27日(月)

【マカオ】2022年までのマカオのカジノ再導入について 議員による質疑

Legislators quiz if Macau casino retender possible by 2022
http://www.ggrasia.com/legislators-quiz-if-macau-casino-retender-possible-by-2022/

マカオのレイ・ワイ・ノン経済財政長官は、現在のカジノについて、ゲーミング、関連する規制事項、市場の洗練度において「2003年とは異なるレベル」で公共政策が展開されていると指摘。また、同氏は政府が非ゲーム要素の概念を飲食やショッピング以外にも広げたいと考えていることをほのめかした。

JPモルガンセキュリティは、マカオ市の政策演説の後に発表されたメモの中で、マカオの賭博法の改正自体が2022年まで完了しない可能性があると示唆した。同機関は、カジノの権利返還プロセスについて「現在の2022年6月の期限よりも1年ほど延期されても驚かない」と述べている。

マカオの現行の賭博法には、現在の運営者の賭博許可を2022年6月以降、最大5年間延長するオプションが含まれている。最終的な延長期間は、現職の最高経営責任者が決定することになる。

【マカオ】マカオ空港、5月のフライト数増を予想

Macau airport expects upped flight traffic in May
http://www.ggrasia.com/macau-airport-expects-upped-flight-traffic-in-may/

【マカオ】マカオのゲーミングは来年に80%の収益回復を見込む可能性があるとアナリスト

"Macau gaming could see 80 percent revenue recovery next year," analysts say
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/04/27/53064-macau-gaming-could-see-80-percent-revenue-recovery-next-year-analysts-say

ゲーム業界に特化したブティック型投資銀行であるユニオンゲーミング社のアナリストのジョン・ディクリー(John DeCree)氏とサム・ガフィア(Sam Ghafir)氏は「2021年を通して順次回復し、年末までにオペレーターは2019年のGGR(ゲーミング総収入)ベンチマークの約80%にほぼ回復すると予測」と語った。この慎重な予測は野村證券アナリストが先日表明したものと似ている。

一方、JPモルガンセキュリティ(Asia Pacific)やその他のアナリストは、「2021年の利払い、税金、減価償却、償却前利益が2019年と同程度になると予想するのが妥当である」としている。

【ラスベガス】組合はラスベガス市長のカジノ再開要求を批判、地元デモ隊はネバダ州の再開を要求

Unions criticize Vegas mayor's call to reopen casinos, local protestors demand Nevada reopening
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/04/27/53061-unions-criticize-vegas-mayors-call-to-reopen-casinos-local-protestors-demand-nevada-reopening

先週初め、ネバダ州のラスベガス市長グッドマン氏は複数のテレビニュース番組に出演し、カジノの即時再開を呼びかけた。「私たちはビジネスを再開する準備ができています」とMSNBCで報じ、ビジネスオーナーは自分たちの場所を清潔に保つべきだと彼女は言った。「ビジネスをオープンにして、もし実際に病気を持っているという証拠が出てきたら、競争はそのビジネスを破壊するだろう」とも語っている。

これに対し、ユナイテッド・オートワーカーズ、調理師労働組合ローカル226、サービス従業員国際組合ローカル1107の代表は、カジノの即時再開を求める市長の呼びかけを拒否し、ネバダ州のカジノ再開に抗議した。一方、地元の抗議者たちは、州行政に中小企業が門戸を開くことを許可するよう呼びかけており、シャットダウンはこれ以上続けることはできないと述べた。

【アメリカ】ペンシルベニア州とニュージャージー州のオンラインゲームの急増はカジノの損失相殺には不十分

Online gaming surge in Pennsylvania and NJ not enough to offset casino losses
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/04/27/53059-online-gaming-surge-in-pennsylvania-and-nj-not-enough-to-offset-casino-losses

米国のオンラインギャンブル法がもっともゆるい州でも、カジノ施設のコロナ営業停止の影響で収益は数億ドルの急落となった。ペンシルベニア州、ニュージャージー州、デラウェア州では、ポーカー、ルーレット、スロットを含む完全なオンラインカジノゲームを許可している。なお、オンラインポーカーを許可しているネバダ州だが、他のデジタルテーブルゲームを禁止している。

3つの州ではオンラインギャンブルが急増したものの、ペンシルバニア州の3月の税収は、2月の1億2400万ドルから6200万ドルに減少。ニュージャージー州では、3月の総ギャンブル収入は前年比44%減となり、税収全体では800万ドルの損失。

【アメリカ】AGA、中小企業向けゲーム会社融資申請可能の決議を称賛

AGA applauds decision to allow gaming companies to apply for Small Business Loans
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/04/27/53058-aga-applauds-decision-to-allow-gaming-companies-to-apply-for-small-business-loans

先日AGAがトランプ大統領に送った書簡が受け入れられた形。CARES法による融資支援対象に小規模ゲーミング企業が含まれる形となった。

【ラスベガス】2020年アカデミー・オブ・カントリー・ミュージック・アワードがナッシュビルで開催

2020 Academy of Country Music Awards moved to Nashville
https://www.reviewjournal.com/entertainment/music/2020-academy-of-country-music-awards-moved-to-nashville-2015823/

MGMグランドガーデンで毎年催されていたイベントが会場を変えて開催。55年の歴史の中で初めてカントリーミュージックの中心地からの放送となる。ACMがラスベガスに移転した2003年以来、ここで開催されないのは2回目になる。ラスベガスに集中していたイベントだが、脱ラスベガスの動きが加速するかもしれない。

2020年4月26日(日)

【ラスベガス】ウィン・リゾーツはメモリアルデー(5月26日)以降の週末から予約受付を開始

Wynn Las Vegas accepts reservations for Memorial Day weekend
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/wynn-las-vegas-accepts-reservations-for-memorial-day-weekend-2015516/

シーザーズのカジノは5月15日より受付。MGMリゾーツは、当初5月1日再開としていたものを5月21日までの予約をすべてキャンセルしている。また、ラスベガス・サンズは予約を受け付けていない。全社ともスティーブ・シソラック知事の判断を待つとしている。