和歌山県は3月30日、統合型リゾート（IR）事業（和歌山県特定複合観光施設設置運営事業）の募集要項を公表、公募・選定手続きを開始した。
同日より、募集要項等に対する質問受付を開始、4月30日を応募企業又は代表企業の参加資格審査書類の提出期限とする。5月頃には、参加資格審査結果の通知を行い、6月には 競争的対話の開始を予定し、8月7日に終了。8月31日をコンソーシアム構成員の参加資格審査書類、 提案審査書類の提出期限とする。9月頃には、コンソーシアム構成員の参加資格審査結果を通知、11月中旬には優先権者の選定を終えるというスケジュールになっている。
政府が先に発表しているように、2021年7月までに区域整備計画の認定申請をこの優先権者と和歌山県が実行し、2021年の秋から冬にかけて国による最大3箇所の区域認定を目指す。事業期間は区域整備計画認定日から40年間で、IRに要する費用は原則IR事業者の負担となる。2025年春頃の開業が予定されているが、新型コロナの影響で大阪府市のRFPが3か月延期されたように、かなり流動的だ。
事業者選定委員会は一般財団法人 建設業技術者センター 理事長、芝浦工業大学客員教授の谷口博昭氏を委員長に、9名の有識者が選ばれており、この委員会の審査結果を受けて最終的には和歌山県が優先権者を決定する。
選定委員会による主な審査項目は以下の通り。
・IR区域全体のコンセプト及び事業のあり方
・国際競争力の高い魅力ある滞在型観光の実現への寄与（新たな観光ゲートウェイ・観光街道の形成）
・安定的・継続的な事業運営及び区域全体の魅力維持・向上
・カジノ施設の設置及び運営に伴う有害な影響の排除
IR予定区域の位置及び規模は以下の通り。
・所在地：和歌山市毛見字馬瀬（和歌山マリーナシティ）
・面 積：23.61ha
・価 格：86億6629万2859円
IR事業者に求める要件として、〈 和歌山IRのコンセプト 〉は以下の通り。
・ 和歌山の自然美や文化、精神性との共生を踏まえた「Sports & Wellness」をコンセプトに、 多種多様な観光資源を背景にしたリゾート型IR
・ 施設の意匠は日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」との調和を図り、新たな景観形成に寄与
・ 南海トラフ巨大地震等に対して強靱かつ「津波による死者ゼロ」を充足する施設及び運営
・ 和歌山ＩＲ自体を最先端の技術や取組のショーケースとすることや、ユニバーサルデザイン、 多文化共生、フェアトレード等エシカル消費の観点からも世界最先端であること
このほかの要件として〈 安定的・継続的に運営できる能力及び体制 〉〈 地域経済の振興及び地域社会への貢献 〉が挙げられている。
施設については、MICE施設（国際会議場施設及び展示等施設）は、「世界的な旅行フォーラム等の誘致や、ビッグデータを活用した観光統計・情報等を国内外に発信することにより、和歌山ＩＲを日本の観光産業の拠点の一つとすること」とされており、送客施設については「関西圏のみならず、伊勢湾、紀伊半島、四国圏等の観光資源を巡礼や食文化などストーリー性のあるテーマでつなぎ、新たな観光街道を形成」とあるのが注目される。
■JaIR関連資料DB一覧 （https://jair.report/archive/）
■「和歌山県特定複合観光施設設置運営事業」の公募開始について（https://jair.report/archive/270/）
■和歌山県特定複合観光施設設置運営事業募集要項 概要（https://jair.report/archive/271/）
同日より、募集要項等に対する質問受付を開始、4月30日を応募企業又は代表企業の参加資格審査書類の提出期限とする。5月頃には、参加資格審査結果の通知を行い、6月には 競争的対話の開始を予定し、8月7日に終了。8月31日をコンソーシアム構成員の参加資格審査書類、 提案審査書類の提出期限とする。9月頃には、コンソーシアム構成員の参加資格審査結果を通知、11月中旬には優先権者の選定を終えるというスケジュールになっている。
政府が先に発表しているように、2021年7月までに区域整備計画の認定申請をこの優先権者と和歌山県が実行し、2021年の秋から冬にかけて国による最大3箇所の区域認定を目指す。事業期間は区域整備計画認定日から40年間で、IRに要する費用は原則IR事業者の負担となる。2025年春頃の開業が予定されているが、新型コロナの影響で大阪府市のRFPが3か月延期されたように、かなり流動的だ。
事業者選定委員会は一般財団法人 建設業技術者センター 理事長、芝浦工業大学客員教授の谷口博昭氏を委員長に、9名の有識者が選ばれており、この委員会の審査結果を受けて最終的には和歌山県が優先権者を決定する。
選定委員会による主な審査項目は以下の通り。
・IR区域全体のコンセプト及び事業のあり方
・国際競争力の高い魅力ある滞在型観光の実現への寄与（新たな観光ゲートウェイ・観光街道の形成）
・安定的・継続的な事業運営及び区域全体の魅力維持・向上
・カジノ施設の設置及び運営に伴う有害な影響の排除
IR予定区域の位置及び規模は以下の通り。
・所在地：和歌山市毛見字馬瀬（和歌山マリーナシティ）
・面 積：23.61ha
・価 格：86億6629万2859円
IR事業者に求める要件として、〈 和歌山IRのコンセプト 〉は以下の通り。
・ 和歌山の自然美や文化、精神性との共生を踏まえた「Sports & Wellness」をコンセプトに、 多種多様な観光資源を背景にしたリゾート型IR
・ 施設の意匠は日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」との調和を図り、新たな景観形成に寄与
・ 南海トラフ巨大地震等に対して強靱かつ「津波による死者ゼロ」を充足する施設及び運営
・ 和歌山ＩＲ自体を最先端の技術や取組のショーケースとすることや、ユニバーサルデザイン、 多文化共生、フェアトレード等エシカル消費の観点からも世界最先端であること
このほかの要件として〈 安定的・継続的に運営できる能力及び体制 〉〈 地域経済の振興及び地域社会への貢献 〉が挙げられている。
施設については、MICE施設（国際会議場施設及び展示等施設）は、「世界的な旅行フォーラム等の誘致や、ビッグデータを活用した観光統計・情報等を国内外に発信することにより、和歌山ＩＲを日本の観光産業の拠点の一つとすること」とされており、送客施設については「関西圏のみならず、伊勢湾、紀伊半島、四国圏等の観光資源を巡礼や食文化などストーリー性のあるテーマでつなぎ、新たな観光街道を形成」とあるのが注目される。
■JaIR関連資料DB一覧 （https://jair.report/archive/）
■「和歌山県特定複合観光施設設置運営事業」の公募開始について（https://jair.report/archive/270/）
■和歌山県特定複合観光施設設置運営事業募集要項 概要（https://jair.report/archive/271/）