JaIR編集部
日本MGMリゾーツは3月22日、米ネバダ州ラスベガスの「ベラージオ」の室内庭園(コンサーバトリー&ボタニカル・ガーデンズ)において、実物の大阪城を忠実に再現した高さ9mを超えるレプリカを展示開始したと発表。日本の春をテーマとするディスプレイも展示する。ベラージオは、MGMリゾーツ・インターナショナルの統合型リゾートのひとつ。期間は6月15日まで。
本ディスプレイに大阪城を選んだのは、MGMリゾーツがIRの区域認定を大阪で目指す「大阪ファースト」方針を宣言したことが背景にあるという。大阪では2019年6月にG20サミット首脳会議、2025年には国際博覧会が開催される。MICE(国際会議や大型展示会などのイベント)の新しいグローバル・プレイヤーとしてのポテンシャルが期待され、世界から注目度が高まっているとのこと。
大阪城ディスプレイには、1833年シカゴ万国博覧会の日本展示にインスパイアされた茶室もある。シカゴ博は、非西洋の日本が本格的なプレイヤーとしての存在感を主張した歴史的なイベントだという。同社は大阪・関西の万博誘致成功の祝福と、観光産業と経済の発展を祈念を意を込めて、大阪城と万博をモチーフとするディスプレイを創作したとしている。
デザイン・制作過程に、数々の国際イベントで日本をプロモーションする企画を手掛ける電通ライブの薬袋典子氏をアドバイザーとして迎えたという。大阪城を忠実に再現し、日本ならではの春の色彩と雰囲気を尊重することに最大限の注意を払ったとのこと。大型展示物は3~9mの高さで、表面は菊やチューリップなどの日本の春らしさを伝える生花6万5千本で彩られるとする。足元を流れる水路には100匹超の錦鯉が泳ぐとのこと。
MGMリゾーツ・インターナショナル会長 兼最高経営責任者(CEO)のジム・ムーレン氏は「私は過去3年に渡り、毎月のように大阪を訪れています。その中で、大阪の皆様のフレンドリーな人柄をはじめ、素晴らしい食文化、より広域な関西圏の尽きることのない観光資源に魅了されつづけています。大阪城も、初めて見たときに大きく心を突き動かされました。長い歴史を持つ上に、クールジャパンパークの開設によってまったく新しいインバウンド観光客向けのアトラクションを生み出すなど、時代に合わせて生まれ変わり続けるダイナミズムを持つ大阪城を毎日ベラージオを訪れる約2万人もの世界中のお客様に、日本とラスベガスのクリエイターのコラボレーションによって実現したディスプレイによってお伝えすることで、1人でも多くの方が大阪を訪ねたいと思うきっかけとなれば幸いです」と述べている。
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