IRの健全な運営に重要な「カジノ管理委員会」とは?

大谷イビサ(JaIR編集部)

 IRに関する旬なキーワードを解説していく。今回は2020年1月に設立されることが決まった「カジノ管理委員会」だ。



 カジノ管理委員会は、厳密かつ公正なカジノ規制を実施するための国の機関。具体的にはカジノの運営を申請した事業者の審査のほか、免許を与えられた事業者の運営を監視する役割を担う。

 日本のカジノ管理委員会は、国会の同意が必要な委員長を含む5人の委員で構成され、事務局まで含めると100名以上の人員規模となる。内閣府の外局として設置され、カジノ運営に大きな権限を持つ。また、国家行政独立法の第三条に基づくいわゆる「三条委員会」であり、国家公安委員会や公正取引委員会などと同じく、府省の大臣などからの指揮や監督を受けない高い独立性を持つ。

 カジノ管理委員会の役割はカジノ事業免許の審査、カジノ行為の規制や監督、事業者からの納金の徴収、ギャンブル依存症やマネーロンダリングなど各種懸念への対応、国民や利用者への対応、国際的なカジノ規制当局間の連携など多岐にわたっている。

 当初は2019年7月1日に発足する予定だったが延期。2020年1月7日に発足することが閣議で決定されている。

関連サイト
カジノ管理委員会について
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ir_promotion/ir_kaigi/dai6/siryou3.pdf