留寿都村における統合型リゾート構想が公開

JaIR編集部

2019年01月21日、留寿都村統合型リゾート誘致推進協議会と北海道を代表する通年型リゾートであるルスツリゾートを運営する加森観光株式会社は、統合型リゾート(IR)についての構想を公開した。

留寿都村は北海道の300万人以上を有する人口密集地域である道央圏に属し、道内の経済の中心地である札幌までも約70km(車で約90分)の位置にある。また、近隣の札幌、ニセコ、小樽、余市、定山渓、登別、また羊蹄山、洞爺湖、支笏湖などの地域は、貴重な自然資産と文化体験が組み合わさって、道内で最も多様な観光クラスター地域となっている。そして留寿都村には、加森観光株式会社が運営するルスツリゾートがあり、すでに年間150万人が訪れる道内屈指の観光エリアになっている。

ルスツリゾートには札幌圏を中心とする道内ゲスト、首都圏や関西圏を中心とした道外ゲスト、世界各国からのインバウンドゲストを夏はゴルフをはじめとした様々な屋外アクティビティやエンターテイメント、冬はスキー・スノーボードを中心としたウインタープログラムでの集客している。留寿都村における統合型リゾート(IR)構想は加森観光株式会社と協力して、既存のルスツリゾートを中心とした、より地域密着型の統合型リゾート(IR)構想を計画しているという。

北海道を訪れるゲストは自然やアウトドア、スキー、郷土料理、文化、遺産などを目的に訪れており、北海道の統合型リゾート(IR)では、通年で観光をサポートし、北海道ならではの体験を提供するために、魅力ある冬のアクティビティが必要になるという。その点、ルスツリゾートは、ワールド・スキー・アワードや35年以上にわたって世界的に有名な複数の賞を受賞している国内屈指のスキー場を併設しており、近年は近郊のニセコと並んでJAPOW(japan powder)のメッカとして海外からも多くのゲストが訪れているという。

加森観光株式会社が考える統合型リゾート(IR)は、国内外の観光客の集客に焦点を当て、留寿都地域への社会的影響を最小限に抑え、地元のマーケットに依存せずに地域への経済的貢献を最大限にするということを前提とする。加森観光株式会社は留寿都村と協力し合い、伝統的なカジノ運営を超えたリゾート複合施設を構想しているとのこと。

加森観光株式会社取締役社長の加森 久丈氏は「ルスツの統合型リゾート(IR)は、地域社会に根ざした基盤インフラの発展を目指します」とコメント。また、統合型IRについては

「カジノは全体計画のわずかな要素にすぎず、私たちのビジョンには、医療施設、学校、商業および小売地区、多世帯の住居、さらには観光および娯楽施設が、環境にやさしい方法で含まれています。それは真の統合型リゾート(IR)となるでしょう。」

「この構想は、地域の人口増加を奨励し、道内の2つの大きな地域、札幌と函館をつなぐハブを道央に創出することを目指しています。」

「ルスツの初期構想計画には、1,300のホテル客室、スパ、レストラン、バーとラウンジ、多彩なショップ、25,000平方メートルのMICE施設、6,800平方メートルのゲームエリアからなる223,000平方メートルのレジャー・エンターテイメントエリアが含まれています。カジノエリアは、リゾート総床面積の約2.9%を占めます。加森観光株式会社は、世界中のカジノおよびレジャー業界のアドバイザリーサービスの有力プロバイダーであるイノベーショングループと緊密に協力して、カジノ収益および非カジノ収益は年間1,080億円以上に達すると予測しています。国内および国際観光客の到着数は大幅に増加すると予想され、建設期間および統合型リゾート(IR)の運営中には数万の新たなフルタイム雇用が創出される予定です。」

と説明している。

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