政府がIRの基本方針案を公表 パブコメ募集も開始

大谷イビサ(JaIR編集部)

 2019年9月4日、観光庁はIR設置場所の選定基準などを含んだIR整備の基本方針案を公表した。また、10月3日までパブリックコメントを募集しており、意見が反映された最終版を来年前半に公表する。



 基本方針案は観光庁の「特定複合観光施設区域整備法第5条第1項の規定に基づく『特定複合観光施設区域の整備のための基本的な方針(案)』に関する意見募集について」の関連情報として、概要と本文に分かれて公表されている。全体は「IR整備の意義・目標」「IR整備の推進」「IR事業・IR事業者」「区域整備計画の認定」「その他」「カジノ施設の有害影響排除」などに加え、必ず適合しなければならない要求基準と5つの評価基準が示されている。

 最終的に3カ所に認定される評価基準は、①国際競争力の高い魅力ある滞在型観光の実現、②経済的社会的効果、③IR事業運営の能力・体制、④カジノ事業収益の活用、⑤カジノ施設の有形影響排除の5つ。規模だけではなく、デザインやクオリティなどに関しても高いレベルが要求されるほか、財政面の安定性、地域との良好な関係、カジノ施設での有害影響の排除なども必要になる。

■関連サイト
特定複合観光施設区域整備法第5条第1項の規定に基づく「特定複合観光施設区域の整備のための基本的な方針(案)」に関する意見募集について
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=665201907&Mode=0