千葉県にシンガポールなどをモデルにした未来型IRを構想、ちばの未来MICE・IRが発表

JaIR編集部

 ちばの未来MICE・IRは7月24日、幕張新都心へMICE・IRを誘致し、幕張新都心のさらなる魅力向上および価値向上を目指す基本構想を発表した。

 2018年7月20日に成立したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法は、IR開業までの一連の手続きを定めた。自治体の申請や国の認定を経て、第1弾が開業するのは2020年代半ばになると見込まれ、誘致に積極的な各自治体の動きも活発化しているという。

 ちばの未来MICE・IRは、海浜幕張にIRを誘致。地元経済・市民・行政が一体になり、強力な外部パートナーとの連携を通じて、地域競争力の高いIRを実現させることを目標に8年前から活動してきた。2017年5月に、ちばの未来MICE・IRを設立し、地元賛同企業を募集。現在、千葉の地元企業約40社が賛同、企画参加している。

 同社の構想は、シンガポールとモナコをモデルケースにする新しい未来型のIR。シンガポールは広さや人口、海を使ったIRなど、千葉と共通点が多いという。千葉はシンガポールにない自然の景観を持っているのも特徴の1つとした。

 交通アクセスは、無料バスの運行などで、外国人観光客も含めた周辺地域以外の人でも アクセスしやすい工夫を入れ込むことを計画している。IRでは海外の観光客のカジノ収益が必須になる。千葉は中堅クラスの国ほどの経済力はすでにあるので、日本の観光力をあげる目的でもIRは重要だとする。

 IR誘致には、国際展示場や会議場の面積の要求があるため、地域によってできないところもあるという。幕張にはすでに幕張メッセがあるので、国際展示場の観点ではクリアしている。

 スイートルームのホテルやカジノ、クルーズ船の停泊も構想している。飛行機はもちろん、船でも来られるので、より多くの人を受け入れられるとのこと。そのほか、スポーツなどの文化的な要素を入れたグラウンドエリアや、日本のアニメを集合させるエリアなども考案した。