ロボット、生体認証、AI解析などテクノロジー満載だった横浜の統合型リゾート産業展

JaIR編集委員・玉置泰紀

 2020年1月29日・30日に開催された[横浜]統合型リゾート産業展では、IT企業がIRでの利用を前提としたソリューションを幅広く展示。会場案内や警備などを手がけるロボットや、カジノエリアへの入退出をセキュアに行なえるソリューションなど、最新のIRを実現するテクノロジーのショーケースとなっていた。展示ブースの模様をフォトレポートする。

ALSOK
セキュリティ会社のALSOKはAI技術を活用した警備・案内のコミュニケーションロボット「REBORG-Z」を展示。IRを前提にした会場案内はもちろん、顔認証や異常音探知、消化活動、危険性ガス検知まで行なう。
エンターテインメント施設やビルなどでの導入実績もある「REBORG-Z」
キヤノン
統合映像管理システムや群衆人数カウントのほか、ターゲットの特性、色や形、コースなどで指定したものを長時間の映像から引き出せる映像要約など、顔認証とはまた違った画像認識の可能性をアピールした。ラグビーのW杯で、試合中の特定の選手の目線でゲームを楽しめるVRなどや裸眼で立体視できるサービスなどのエンタメ系の展示も行なっていた。
匿名化しながら映像から会場の人数をカウントする映像解析ソリューション
富士通
手のひら静脈認証入退室装置は、パスポートやマイナンバーカードなどの公的身分証による身元確認と手のひら静脈認証を組み合わせて、 IR会場内などでの入退場管理やキャッシュレス決済を簡便にすることを可能にするという。
生体認証による入退室管理の展示。セキュリティ、手ぶら入場、会員証明、決済までを実現
三菱電機
会場案内に利用できる空中表示可能なサイネージや映像に映っているモノを解析する映像解析システム「kizkia」など、「スマートIR」を提唱する。
LEDをベースに明るく大きな映像を実現する空中サイネージ
NEC
「スマートホスピタリティ」として、 デジタルIDで情報を連携。自宅から空港、 IR、帰路、自宅までをシームレスにIR認証局がサービスするシステムを提唱している。
マイナンバーカードによる入場手続きや税関検査の電子申告ゲートなど実績をアピール
パナソニック
情報発信ロボット「HOSPI」は、建物の中を移動しながら、自身のサイネージディスプレイにさまざまなコンテンツを表示する。独自のセンシングで人混みの中でも障害物を回避して安全に走行し、エレベーター搭乗や自動ドア通過も可能。動く物体に映像を自動追従させる視覚・演出ソリューションも面白い。
自動ドアを通過でき、エレベーターにも乗せる「HOSPI」