【海外版・7/1~7/7のIR記事まとめ】マカオ、過去最悪の四半期予測 マスク義務化のラスベガス (1/2)

JaIR編集部

 JaIRがお届けする海外版・IRニュースまとめでは1週間分の海外のIR関連記事をまとめ、毎週お届けしています(掲出日は現地時間)。今回は7月1日(水)~7月7日(火)までのIR関連記事。出典サイトは記事の文末にまとめて記載していますが、各社のSNSも情報ソースとしています。なお、1ドル=107円、1マカオパタカ=13円換算です。

 
2020年7月7日(火)

【マカオ】ゲーミング業界の「過去最悪の四半期」を予測 アナリスト
 
WORST QUARTER EVER’ FOR GAMING SECTOR, PREDICT ANALYSTS
https://macaudailytimes.com.mo/worst-quarter-ever-for-gaming-sector-predict-analysts.html
 
アメリカの銀行会社モルガン・スタンレーは、今年の第2四半期のカジノ運営会社の利息、税金、減価償却費、償却費(EBITDA)前の四半期利益は「過去最悪の四半期」になると予測し、マカオのゲーミングオペレーター6社の四半期合計損失は約10億4,000万ドル(約1,120億円)になると予想している。

アナリストによると、今後数週間で発表される損失報告は、カジノ物件の運営コストに関連しているという。結果は「運営費(固定費)、カジノ運営会社の中で誰が最もコスト削減に成功したのか、また、削減額のうちどの程度の割合が持続可能なのかを垣間見ることができるかもしれない」と述べた。また、「第2四半期の数字は、渡航制限がいつ解除されるのか、2021年がどの程度の規模になるのかについての洞察を提供するものではない」が、この6社のうち「(1) 誰が最もコストをコントロールしたのか、(2) 企業価値に占める割合として誰が最も損失を最小限に抑えたのか、という2つの疑問に答えることができる」という。

■関連記事【新型コロナのIRへの影響レポート】マカオ 6月30日版
https://jair.report/article/357/


【マカオ】ホイアナ支援者 ベトナムのスキームに6,000万米ドル(約64億円)を追加融資

Hoiana backers loan extra US$60mln for Vietnam scheme
http://www.ggrasia.com/hoiana-backers-loan-extra-us60mln-for-vietnam-scheme/

ゴールドイールドエンタープライズ社(間接的なサンシティの完全所有子会社)とスター・アドミラル社(サンシティ子会社)、また、独立系のアルファ・エラからの3,000万ドル(約32億円)ずつの出資となる。ゴールドイールドエンタープライズ社は、ホイアンプロジェクトのオーナーであるベトナム法人、ホイアン・サウス・デベロップメント社(Hoi An South Development Ltd)に出資している。


【ラスベガス】グローバル・ゲーミング・アワード・ラスベガス 2020 の最終候補者が決定

Global Gaming Awards Las Vegas 2020 final shortlist decided
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/07/53864-global-gaming-awards-las-vegas-2020-final-shortlist-decided

ゲーミング業界をリードする企業が12カテゴリーで競い合う「グローバル・ゲーミング・アワード・ラスベガス 2020」の最終候補が決定した。最終候補には今週までに告知が行われる。アワードは10月5日に開催される。


【韓国】GKL、6月のカジノ売上高は前月比21%増

GKL sees casino sales up 21pct sequentially in June
http://www.ggrasia.com/gkl-sees-casino-sales-up-21pct-sequentially-in-june/

韓国で外国人専用カジノを運営するグランドコリアレジャーは、6月のカジノ売上高の上昇を発表した。4月1日以降、韓国への旅行者は到着時に14日間の検疫を受けることが義務付けられているため、業界の解説によると新たな渡航者ではなく同国の外国人専用カジノのプレイヤーの中には、他のパスポートを1つ以上所持している者が居る為ということだった。


2020年7月6日(月)

【ラスベガス】リゾート・ワールド・ラスベガス デジタル花火ショーでLEDスクリーンデビュー
 
Resorts World Las Vegas debuts LED screen with digital fireworks show
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/06/53859-resorts-world-las-vegas-debuts-led-screen-with-digital-fireworks-show
 
2021年夏にゲンティン・グループがラスベガス・ストリップ地区にオープンする予定の「ワールドリゾートラスベガス」では7月4日、独立記念日を祝うデジタル花火ショーを披露した。花火が映し出されたビル型ディスプレイは、米国で最大級のLEDスクリーンとなる。
 
 
 【ラスベガス】シーザーズ マスク不着用労働者は解雇対象に
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/caesars-says-it-will-fire-workers-for-not-wearing-a-mask-2068823/
 
ラスベガスのカジノ運営側は、公共の場では誰もがフェイスカバーを着用するようにというスティーブ・シソラック州知事の命令を遵守のため強化を進めている。
 
シーザーズ・エンターテインメントとラスベガス・サンズは、フェイスカバー着用が雇用条件であると掲示した。シーザーズのCEO トニー・ロディオ氏は 「仕事中にマスクを着用しないことは 解雇の理由になる」と述べた。ウィン・リゾーツ社は「スタッフの違反はない」とコメントし、MGMリゾーツも自社の従業員に対して改めて新しい健康と安全のプロトコルを喚起する社内キャンペーンを開始している。

■関連記事【新型コロナのIRへの影響レポート】ラスベガス 7月6日版 
https://jair.report/article/368/
 
 
【マカオ】サンシティのリストコがホイアナ債の満期を延長
Suncity listco to extend maturity on Hoiana bonds, notes
http://www.ggrasia.com/suncity-listco-to-extend-maturity-on-hoiana-bonds-notes/
 

サンシティ・グループホールディングスは、香港証券取引所との、一部の無利息転換社債及び約束手形の満期日について 2022年8月28日までの「24ヶ月」延長契約を発表した。2017年7月株式取得において、2億9,700万香港ドル(約41億円)と3億300万香港ドル(約42.8億円)の元本で転換社債と約束手形を発行、金融商品はそれぞれ「未払いのまま」今年8月28日に満期を迎える予定であった。
 
これにより、同社はベトナムのホイアナカジノリゾート事業の34%の間接所有権を6億香港ドル(約83億円)で取得する。
 

2020年7月4日(土)
 
【ラスベガス】訃報 ステーションカジノの社長リチャード・ハスキンズが水上飛行機の事故で死亡

Station Casinos president Richard Haskins dies in watercraft accident
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/station-casinos-president-richard-haskins-dies-in-watercraft-accident-2067765/
 
レッドロックリゾートと、ステーションカジノの社長であるリチャード・ハスキンズ氏は、同社が発表した声明によると、土曜日にミシガン州での休暇中に水上飛行機の事故で死亡した。
 
 
2020年7月3日(金)
 
【日本】3社が、長崎RFPを視野に入れていることを断言
 
Three investor companies affirm still eye Nagasaki RFP
http://www.ggrasia.com/current-corp-casinos-austria-affirm-still-eye-nagasaki-rfp/
 
長崎県IR整備の提案書提出(RFP)プロセスに対し、日本のカレント社、カジノオーストリアインターナショナルホールディングの日本法人、香港上場のオシドリインターナショナルホールディングス・リミテッドの3社が参加する意向を示したことをGGRAsiaの取材が報じた。

また、同記事では香港で不動産などを持つゲット・ナイス社が、ハウステンボスのプロジェクトに対して、カレント社に2,500万香港ドル(約3.4億円)を投じて今年9月30日までに合弁会社を設立することも示唆している。(7月3日更新記事)
 

【アメリカ】ネバダ州ラフリン カジノ従業員が複数人COVID-19陽性反応
 
Nevada: more Laughlin casino workers test positive for COVID-19
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/03/53839-nevada-more-laughlin-casino-workers-test-positive-for-covid-19
 
シーザーズエンターテインメントのハラーズ・ラフリンで従業員7名が陽性反応を示した。アビ・リゾート&カジノは、7月10日まで営業を停止する。Covid-19の発生を開示するリリースで、「すべてのケースで、シーザーズはCovid-19の健康と安全のプロトコルに従っていました」と広報担当者は述べた。

一般のゲストは7月26日まで客室を予約することができなくなっている。ラフリンでは、土曜日の夜に予定されていた7月4日独立記念日の「川の上のロケット(花火ショー)」 をキャンセルした、とラスベガス・レビュー・ジャーナルは報告した。
※ラフリンはラスベガスから90マイル南にあるネバダ州最南端の都市


【ラスベガス】MGM、CEOがコロナウィルス安全対策指示 スタッフに向け「不正行為」撲滅を
 
MGM CEO tells staff ‘no cheating’ on coronavirus safety precautions
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/mgm-ceo-tells-staff-no-cheating-on-coronavirus-safety-precautions-2066994/
 
MGMリゾーツ・インターナショナルは、CEO代行ビルホーンバックル氏が動画で自社の労働者に向けて社内キャンペーンを配信した。同社の7項目の安全計画の採用について守ることを今一度掲げ、これを守っていない「不正行為は許されない」と従業員に計画に従うよう促した。
 
 
【マカオ】マカオ6月 フライト数は70%減少
 
Macau daily June flights down 70pct: airport op
http://www.ggrasia.com/macau-daily-june-flights-down-70pct-airport-op/
 
 
【マカオ】国境再開の遅れはカジノ総ゲーミング収入(GGR)を妨げる
 
Slow border reopening hinders Macau GGR: analysts
http://www.ggrasia.com/slow-border-reopening-hinders-macau-ggr-analysts/
 
マカオのカジノ総ゲーミング収入(GGR)は、6月に前年同月比97%減少しており、2002年の市場自由化以来、最悪の月例数字を更新した。GGR減少は、国境規制がマカオへの訪問者数を制限し続けていることに起因し、必然であることを多くの投資アナリストは述べている。バーンスタイン社もマカオについて「国境通過のいくつかのマイナー緩和があったが、訪問への制限はまだ大部分を占めている」と報じる。
 
JPモルガン・アセット・マネジメント(アジア・パシフィック)社も「我々はまだ『グレーターベイ・トラベル・バブル』のアレンジメントが今後数週間(数日ではないにしても)で発表されることを期待している」としつつ、「国境再開のタイミング、ペース、規模についての見通しが、依然としてイライラするほど低く、この感情は我々が話を聞いたすべてのオペレーターとジャンケットによって共有されている」と報告書に記載した。(7月3日更新記事)

 
【韓国】パラダイス社の6月カジノ収入81%減
 
Paradise Co June casino revenue down 81pct
http://www.ggrasia.com/paradise-co-june-casino-revenue-down-81pct/
 
韓国で外国人専用カジノを運営するパラダイス社は木曜日のファイリングで、6月のカジノ収入が前年同月比で80.8%減少したと述べた。そのような収入は、2019年の同月の718.7億ウォン(約64億円)と比較して、ほぼ138.2億ウォン(約12.3億円)であった。
 
韓国ではCovid-19感染拡大を抑制する対策の一環として、3月24日にパラダイス社の施設でのゲーミング業務が停止後、4月20日までに全土のゲーミング施設で営業を再開した。しかし韓国でのパンデミック関連の最新動向を受けて、再び7月1日から「追って通知があるまで」「一時的に」閉鎖を発表している。

■関連記事 【新型コロナのIRへの影響レポート】韓国 7月2日版
https://jair.report/article/364/


【マカオ】マカオ、過去最低の月次ゲーミング収入を記録
 
Macau sees lowest monthly gaming revenue in its history
https://www.yogonet.com/international/noticias/2020/07/03/53841-macau-sees-lowest-monthly-gaming-revenue-in-its-history
 
2019年6月から97%減となった、今年6月のカジノ収入は8,970万ドル(約96億円)で、マカオで過去最低となった。落ち込んだ数字は、中国の飛び地としてだけではなく、そこにカジノを持つラスベガス企業の、ラスベガス・サンズ、ウィン・リゾーツ、MGMリゾーツ・インターナショナル、3企業にも影響を与えている。